タクシードライバーの女性割合は?増加傾向の理由を解説

タクシードライバーとしての女性、その割合はどれくらいなのだろう”と思ったことはありませんか?


この記事では、女性タクシードライバーの現状とその割合について、具体的なデータをもとに元タクシードライバーが解説します。

初めに結論をいいますと、2023年3月末時点での女性タクシードライバー数は9673人でその割合は4.2%です。

全体のタクシードライバーは減少してるが女性ドライバーは増加傾向

タクシー業界における男女合計ドライバー数のグラフ

過去10年間で、タクシー業界は深刻な変化に直面しています。特に驚くべきは、タクシードライバー全体の数が大幅に減少していることです。この期間に、業界全体のドライバー数は約3分の1に減少しました。この数字は、業界が直面している厳しい現実を示しており、人手不足や業界の変化に対する課題を浮き彫りにしています。



女性ドライバー数のグラフ

一方で、女性タクシードライバーの状況を見ると、業界全体でドライバー数が減少している中、女性ドライバーの割合は増加しています。これは、業界が女性が働きやすい環境を整備し、積極的に女性ドライバーを募集している結果と言えるでしょう。

(参考、 全国ハイヤー・タクシー連合会、女性乗務員採用状況調査結果、令和5年)




女性タクシードライバーの地域別の概要

人数が一番多いのはやはり東京、2位は神奈川

東京都では最も多くの女性ドライバーが活躍しており、その数は令和5年3月末時点で1,501人、ついで神奈川の707人です。東京、神奈川で2208人なので全体の約23%です。理由は不明ですが大阪は449人と少ないです。


逆に一番少ないのは鳥取の31人、

次に奈良の40人、滋賀の42人、山梨の42人です。奈良の人口は約130万人、滋賀の人口は約140万人と人口の割にも少ないように感じます。軽く県民性も調べたら伝統を重んて、礼儀正しく、常識的、真面目などそんな文面なので、世間体や女性がタクシー運転手する事にネガティブな風習があるのかもしれません。


新卒採用数を見ると興味深い共通点を発見

令和4年度の新卒採用数は、1位は東京で799人、次に愛知60人、神奈川49人と来ます。
そして先ほどの女性タクシードライバーの少ない、鳥取、奈良、滋賀、山梨の新卒者数を見るとなんと全て0人!

(参考、 全国ハイヤー・タクシー連合会、定時制乗務員数・新卒者乗務員採用状況、令和5年3月)



女性タクシードライバーの年代別動向

50歳以上60歳未満が3285人で全体の3分1をしめてます。

海外などでは履歴書に年齢を書く欄もなく年齢は関係ないのが一般的ですが、日本では企業も人も年齢を気にしたり、こだわっているのが現状ではないでしょうか。

その為、女性50歳以上となると、なかなか良い仕事を探すのが難しくなり、全員平等のタクシー業界に50歳以上の女性が多いのもうなずけます。


25歳未満では気になるデーターもみられます。

25歳未満の男女合計タクシードライバーは1535人で、そのうち254人が女性で、これは約16.5%に相当します。この割合は他の年代と比較しても最も高く、今後のタクシー業界の方向性が芽生えているように見えます。



タクシードライバーの女性割合は?まとめ

昔は男性中心だったタクシー業界も、現在では深刻な人手不足を背景に、女性、若者、年配者、外国人、そして学歴に関わらず、誰もが働きやすい環境づくりを進めています。その影響もあり女性タクシードライバーの割合が増加傾向です。
女性から見ても、まだまだ不平等が多いの日本で、誰もが平等は良い点であり、また他の業種に比べれば自由な働き方も魅力でありその為、女性ドライバーの割合も増加傾向です。